珈琲についての私的メモ

珈琲についてメモを書いておきたい。

珈琲について知識とか意識的に取り入れてみようと思い立ちまして、その前に今までのメモを残しておきたく私的な珈琲に対しての思い出です。

今まで私は珈琲について多少の記事とか本などに目を通したことはあるが、きちんと珈琲についての知識や考え方について触れてこなかった避けていたというのが正しい。珈琲について、喫茶店について他の誰かが書いた本を読まないよう触れないようにし、ただ私の経験と感性にまかせ珈琲を楽しんできた。ちなみにコーヒーと珈琲の文字の使い分けはしていない、雰囲気な適当である。
私は珈琲が好きで、ただなんとなく美味しいな―と毎日珈琲を飲み、いろいろな抽出方法を試したり、自分なりに美味しくなる入れ方を試行錯誤してきた。Twitterを始める前、大学生になる前だから大体15年くらいだろうか。はじめはスーパーで買えるキーコーヒーの豆からだった。今では喫茶店の人とコーヒー豆の断面の話をするようになった。

珈琲の抽出について
淹れ方は基本的に私はペーパードリップでたまにネルを使う程度です。
なんでペーパードリップかというと運用が本当に楽だから。あと気持ちコーヒーの味が軽くなり飲みやすくいっぱいのめる。
自分としてはペーパードリップは浅煎りから深煎りまで幅広く受け入れられる懐の深さがあり、入れ方もネルに比べて簡単です。ただペーパードリップのドリッパーは一つ穴とか三つ穴式とかハリオとかコーノとか色々あるので入れ方も色々あります―面倒くさいですね。
私はハリオの円錐形をよく使ってます。以前はメリタの陶器製一つ穴ドリッパーを使っています。ハリオの円錐形はめちゃ楽です。コーヒーの抽出度合いもコントロールしやすい優れもので日常的にはほぼこれです。
抽出の話をしますとペーパーでもネルでもコーヒー豆を多めに使ったほうが簡単短時間で美味しくできやすいです。コーヒーの抽出の失敗例はドパドパお湯を注いでしまって抽出時間が短く味が薄くなってしまうことが多いと思うので、豆を多めにすることでその失敗を避けることができます。抽出時間が短いのでエグみや嫌な味も顔を出さないのですね―ネルに比べ手に入りやすいペーパードリップはお湯が浸透しやすくコーヒーの抽出時間も短くなりやすい構造なのも要因でしょう。
私はというと学生の頃は本当にお金がなかったので100g700円くらいするコーヒー豆をケチケチ使っていました。その当時は早稲田にある南方郵便機さんのマンデリンを好んで飲んでいたのですが、ここの豆はご存知の通り深煎りでネルドリップでいれることを想定されています。それを私はずっとペーパーでいれていました。
どうやって淹れていたかというとお金がないので一杯あたり10g、いつも二杯いれるので20gでいれていましたペーパーで。するとどーなるか。いわゆる一般的なミディアム・ローストのコーヒーと同じようにいれますと全く味がしない黒くて苦いお湯になります。深煎り(フレンチローストの)豆は油とか色々な理由でコーヒーの味が出にくく時間をかけてゆっくり抽出しないと味がでないのです。ネルの方が構造的に抽出はゆっくりなため、深煎りの場合はペーパーよりネルが適当とよく耳にするのはこのためかもしれません。
しかし私はネルはよく分からなかったし持ってなかったのでペーパーでしていました。でもお店のように味にはなりません。そこで私は大坊さんとかアンセーニュダングルさんといったお店に行きました。するとなんかポタポタいれてるじゃないですか!??よし真似してみようと思い家に帰って何度も何度も練習してペーパードリップで深煎り豆でもお店のような濃厚な甘味のするエグみのない珈琲ができるようになりました。

抽出方法はというと
お湯を沸騰させて二分くらい置く
ぽた、ぽたと豆の中心からお湯を零していく(このときペーパーには決して落とさない、味が変わります)
ドリップがサーバーに落ちる前に一旦止め少々蒸らす。
そこからはポタポタと500円玉の範囲くらいに落としていきます
ある程度経つと透明なお湯たまりができるので、あとは円を書かずただポタポタと垂らしていきます。
そのまま頑張って二杯分いれると出来上がりです。
はい、めっちゃ時間かかります。ミスるとえぐ味が出ます
でもこれでペーパードリップでも深煎りで豆が少なくても濃厚な珈琲を抽出できます。

コーヒーミルについて
ミルはグラインダーとか色々購入したのですが、正直安物だと豆が均一にならない。掃除がだるい。との理由で長いことお店で挽いてもらっていました。ですが一人暮らしを機にナイスカットミルを導入!!!本当に最高です。
豆はやはり一度挽いてしまうと劣化の速度がはやく香りも飛んでしまいますので200g買って一週間で使い切るとかでない場合は絶対ナイスカットミルとかよいミルを買いましょう!!!ナイスカットミル最高です!!

珈琲豆について
豆について、私は南方郵便機のマンデリンに育てられました。思い返せば珈琲の淹れ方も珈琲に対する舌も南方郵便機のマンデリンが私のルーツです(久しぶりにいくか)。フレンチローストのマンデリンはズドンと重厚な甘さが好きでした
最近はエチオピアケニアにはまっています。あとブラジル ジアマンチーナ・ヨシマツ、Bnei珈琲さんのヨシマツが大好きです。うずさんのエチオピアとコロンビアのブレンドに長月さんのブレンドをメインに回しつつ飲んだことのない新しいお店の豆をちょこちょこ試しています。たまに弘明寺の猿楽珈琲さんもいただいてます。
エチオピアケニアの違いを聞かれても、なんとなく味が違うんですよくらいしかボキャブラリーをもっていないですねーーいやケニアはどちらかといえばフルシティローストくらいが美味しいんじゃないかなーと全体的にバランスいいですよねーおいしい。エチオピアは独特な薫りですが酸味もあって深煎りにすると酸味が邪魔せず美味しくなるので最高に好きです。あの芳醇な突き抜けた香りはなんでしょうね。深煎りにしてこと出てくる香りがあるように感じられます。ブラジルは濃厚で激甘なのがありますね。ジアマンチーナ・ヨシマツ最高です。Bneiさんのブラジル ジアマンチーナ・ヨシマツ是非飲んでみてください。
んーー色々な豆を飲んでるんですがボキャブラリーが貧困なのでがんばります。だいたい渡しの場合はミディアムからフレンチローストくらい、中煎りから深煎りくらいをメインに楽しんでます。浅煎りは香りが本当に新鮮で華やかでいいのですが酸味とカフェインが強すぎてカップ一杯飲めいですね。浅煎りだと船橋のフィロコフィアさんが美味しいと思います。
ですが私は浅煎りより深煎りの芳醇な甘味と寄り添うような酸味に抜けてくる香りが好きです。洗練された製法で作られた豆もいいですが、いわゆるナチュラルの複雑というか情報量の多い一定しない豆も大好きで、そのときの気分で飲む豆を買えています。
今家にあるのは珈琲長月さんのブレンド、珈琲屋うずさんのブレンド()、珈琲焙煎舎さんのケニアニカラグア、レッドクローバーさんのミャンマー、喫茶いずみさんのエチオピアとイエメン、Bneiさんのジアマンチーナ・ヨシマツ

最近は自宅でもネルを導入して水分が含んだ場合とそうでない場合とかペーパも買えてみたりいろいろ楽しんでみているのですが、正直ブラインドでどこのなんの豆だかとか抽出方法とか当てられる自信はありません。そういう訓練はしていないので、こんど遊びながらブラインドとかもしたいですねー喫茶いずみ夫妻のように!!

だいたい経験と感で珈琲を楽しむのはやったので、これからはちょっと趣向を変えて珈琲に関する本も読んで他の方の考えや知識にも触れてみようと思います。
そうやって触れる前に私の経験に基づいた珈琲についての覚え書きでした。

船橋にぶっとんでヴァクハツしてる喫茶店があった!!!!@喫茶いずみ

f:id:Sebastianus:20190504113612j:plain今日は人生で屈指の喫茶店体験をしました。本当にすごい店です。
もう何がなんだか自分でもうまくまとまらないので時系列に語ります。

お店の場所は船橋の夏見台。ロードサイドに大きなお店や小さなお店が立ち並ぶ住宅地です。
そこにいきなりこの看板があらわれます
はいドン!
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入店する前からただならぬオーラを感じます。私も同じニュータイプなのでわかります。

いざ入店。バッハの無伴奏ヴァイオリンがながれ太陽の塔二柱が出迎えてくれた。コーヒー豆の種類は多くブレンドも三種類もある(ペーパードリップとネルの甘めと苦め)。10分くらい迷って苦めブレンドを注文。うん、美味しい。バランスが良くのみやすい。しかしここのお店のポテンシャルはこんなもんじゃないはずだ。

しかしこのお店はお話と笑顔の絶えない喫茶店だ。コーヒー好きな方から近所のオジちゃん達までみな好き勝手に話してマスターがそれに乗ったり沿ったり町の喫茶店として本当に朗らかで暖かい空気に包まれている名店だ。こういう喫茶店は本当に好きだ。生姜焼きや焼き魚定食のある喫茶店ライクな居心地の良さがある。
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その一方でコーヒーの味は本物だ。ブレンドの次に注文したのはガテマラ。おすすめのコーヒーを聞いて今一番ということで楽しみにして実飲。おぉっ!!口に入れると芳醇な甘味と香りが口の先に広がる!それなのに奥歯響かず残らずスッキリとした味わい。ガテマラの個性といいところをハッキリとまっすぐと奇をてらうことなくとても上手に引き出している焙煎と抽出だ。すごい。

お次は―おいおい三杯も飲むのかよ!コーヒー中毒だな!―インドネシア ランテパオ86年のオールドビーンズ!!でましたオールドビーンズ!しかも手網焙煎!!デミタス!!いずみさんはなんとオールドビーンズに手網焙煎もされる!
とても楽しいコーヒーです。複雑な香り、華やかと香ばしさがまるで5月の風のように薫り、時間が経つと奥歯に染み渡る酸味と甘味が上顎に広がります。しかし舌の裏を刺激するようなエグミや酸っぱさは残らずあくまで後味はすっきりしています。
そう、エチオピア (ヤシニ)モカ もいただき自分で入れたのですがとても飲みやすくすっきりとシャープでした。ワイフにも「これならコーヒー通じゃないオバちゃんとかが飲んでも美味しくスッキリ飲めるね大好き!すっごい洗練されてる!」と大好評でした。
まだ一度しか訪れていませんが喫茶いずみさんのコーヒーの特徴はこの後味の良さとマスターのぶっとんだキャラクターからは少し想像できないほどのコーヒー豆に対する洗練された味にあるのかなー(ナチュラルとか頂いてないのでまだわかりませんが。うずや長月さんとはまた違ったコーヒーの味です)

普通というか一般的というか、私がよく行くコーヒー豆にこだわった内装も落ち着いて完成された一本がある喫茶店は居心地が良くても豚の生姜焼き定食を出すような雰囲気とは一線を画するんですが、喫茶店いずみさんは逆シャアラピュタの話が出たと思ったらおじいちゃんが世間話したり、かと思ったらコーヒー豆の断面図や焙煎の話になったり客と御守刀で切り結んだりコーヒーにはとても真剣で入れる際にはおしゃべりをピタリと止めて集中されるストイックさがあったり、もーー破茶滅茶でぶっとんだ喫茶店界のハイブリッド店でした!!ゆにゔぁーーす!!
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すてきな喫茶店体験をありがとうございました。
今回は喫茶いずみさんのBlogをリスペクトして書きました。

珈琲焙煎舎@分倍河原 珈琲豆(焙煎)に入れ込みすぎた喫茶店にいってきた。

茶店と一言にいっても色々ある。
たとえばナポリタンで火がついて行列ができちゃったお店とかお洒落な雰囲気で来る人を・:*:・(*´∀`*)ウットリ・:*:・させるお店とか店主が珈琲の入れ方にこだわりすぎて体を壊しちゃったお店とか。
そのどれもが喫茶店の魅力でそんな多様なあり方が喫茶店にはあると思っている。
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そんな喫茶店の中で珈琲焙煎舎さんは「肩の力抜いてもいーんじゃないですかぁ」って私みたいな珈琲愛好家に示してくれたとっても素敵で穏やかなお店でした。

私が珈琲焙煎舎さんを知ったのはたしか長月さんに教えられてのことです。焙煎の話になって自分もたまに手網焙煎をしていることを明かすと「手網焙煎でお店やられているお店があるんですよ」と聞き二人してすごい!何種類も手網みで焙煎し喫茶店回しながら通販もしているなんてどーなってんだ!なんてタフな奴なんだ!と驚き行ってみたい喫茶店リスト筆頭にいれていました。
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なのでここのお店の魅力はなんといっても手網焙煎器でジャカジャカひとつひとつ焙煎された珈琲です。手網焙煎なので直火焙煎ですし網をもって手を回しながら焙煎しますので味が良くも悪くも均一にはなりづらいです。機械式やロースターと比べるとかなり味に振り幅があります。でも、それが珈琲焙煎舎さんの個性でありキラリと輝く魅力です。

「うちは町の定食屋さんみたいな珈琲を目指してるんです」。そう語ってくださった珈琲焙煎舎さんの言葉は彼女のお店の魅力を端的に表しています。手網焙煎だから前回と同じ味は出せない。この前よりも香りが濃くなったり酸味がスッキリしたりする。でも珈琲の味って焙煎だけじゃなく体調や気候によっても変わってしまうでしょ。
珈琲の味は一定にならない。その一定にならなさを楽しんだらいいじゃないですかって暖かく穏やかな空気を珈琲焙煎舎という喫茶店と店主に感じました。
きっとその大らかさは師匠からの薫陶や経験によって珈琲豆や農園について深い造詣があるからなのかもなんて勝手に想像してしまいます。

「焙煎について聞かれるんですが私は教えられなくて、感覚でやってるんで、じゃーってやってばーーってやってはい出来上がり!みたいな!」
「焙煎はコーヒー豆達が教えてくれるんですよ。香りとか煙とかで、湿度とか気候で同じ豆であっても適切な時間は変わっちゃうので、そういう数値は気にしないんです」

10年前と今年では同じ産地の豆であっても味は同じにならないし、気候や斜面が違うだけで同じ年の同じ地域でも珈琲の味は変わってしまう。焙煎の温度や時間を同じにしたって、前とは同じ味にならない。それなら、その同じ味に均一にならない広がりを味わえる珈琲を楽しむこと。そんな珈琲の楽しみ方を教えてくれました。

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いただいた珈琲の味が最後になってしまいましたが、ニカラグアモンテクリストは良くも悪くも個性が薄い中に直火焼きなのでドカンとくる苦味とほんのり酸味が効いて甘いお菓子に最高に合う感じです。ケニアナチュラルはケニアの芳醇な香りと甘味に直火焼きの苦味がしっかり効いて美味しかったです。かなり好きな味です。

珈琲店 長月のマンデリンとBnei coffeeのケニア

珈琲店 長月のマンデリン
おいしい。マンデリンの深煎りなんだけど浅めの深煎りというか、フレンチよりも浅いくらいだろうか。比較としては南方郵便機や西東詩集のマンデリンよりも浅い焙煎だ。
マンデリン・フレンチとの出会いはもう10年以上になる。高田馬場と早稲田の間に南方郵便機が支店?を出された際に飲んだのが初めてだった。あの濃厚で甘くてどっしりとしたマンデリンの味に魅了されて、それ以来わたしはフレンチロースト、深煎りの珈琲をこのんで飲むようになった。
長月さんのマンデリンはもちろんマンデリン・フレンチの特徴である濃厚な甘さ重厚さがあり―少し酸味を残しつつ―後味に砂煙のような、12月の枯れ葉のようなスモーキーな土の香りが広がります。カッピング用語ではアーシーとかいうそうですが、これがたまらなく美味しいです。
期間限定の試しに焙煎してみたらしいので、今のうちに是非一度。

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Bnei coffeeのケニア
つい先月に知ったお店なのですが、どうやら私はここのコーヒー豆が好きなようです。もともとケニアは好きで、エチオピアケニアでいったらケニアなので当然好きなのですがBnei coffeeさんのケニアも美味しかったです。
ケニアというと普段はミディアムかシティくらいなのですが、こちらのはフルシティくらいの焙煎で香ばしさがとてもよく引き立っています。わかりやすく美味しいなと。しかしBnei coffeeさんのコーヒーは私の舌には美味しいチョコレートに感じます。焙煎の方法なのかな?(私の舌が鈍感なのは自身も知るところですが)

Bnei Coffeeとブラジル ジアマンチーナ ヨシマツ

本当に美味しい珈琲に出会えた。
こんなに美味しいコーヒーに出会えたのは久しぶりだ。
いままで何度も美味しいコーヒーとの出会いがあった。
武蔵野珈琲、アンセーニュダングル、大坊珈琲、猿楽珈琲、南方郵便機、珈琲屋うず
どれもこれも私にとってかけがえのない喫茶店であり、こんなに美味しいコーヒーがあるのかと歓喜した。

コーヒーと喫茶店は私の人生を彩り私自身を形作っている。いろいろなコーヒー豆があって、焙煎があって、素敵な喫茶店やコーヒーとの出会いがあった。
そして今日、私は新しいコーヒーと喫茶店に出会えた。なんて幸せなことなんだろう。今まで飲んだことのないコーヒーだった。

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 それが阿佐ヶ谷にあるBnei Coffeeさんが淹れてくれたコーヒーである。
豆はブラジル ジアマンチーナ ヨシマツ。私は生涯このコーヒー豆を忘れないことだろう。それほどまでに衝撃的な、私好みの味だった。素晴らしい焙煎具合である。このコーヒー豆の焙煎はきっと難しいことだろうと想像できる。Bnei Coffeeさんにどれだけ感謝したらいいか分からない。心から感謝を述べたく今私はつたない文章ながら感想を書いている。

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Bnei Coffeeさんが焙煎したブラジル ジアマンチーナ ヨシマツ。このコーヒーの味を一言でいうとするならばそれはチョコレートだ。濃厚で高級で繊細でバランスがとれ完成されたボンボンショコラを食べた時の味がする。
この珈琲を口に含んだ瞬間、ブノアニアンやMinimalや、初めて新宿伊勢丹に出来たジャンポールエヴァンの1個300円以上するボンボンショコラを恐る恐る買って食べた瞬間の、あの驚きというしかない濃厚で重厚で凝縮された苦味と甘味と酸味と香りが広がって染み込んだ。

Bnei Coffeeさんのブラジル ジアマンチーナ ヨシマツは芳ばしさ甘さどれをとっても最高の出来で、私は今までの人生の中で五本の指に入るだろう自分にとって最愛のコーヒーに出会えた幸福にうち震えている。本当に本当に生きていてよかった。喫茶店が好きでよかった。珈琲を好きでいてよかった。Bnei Coffeeさんありがとう。

働いてみて―ビジネスパーソンになって日常を生きる私と

 kentz1君のブログを読んだことを切欠にして私も自分の労働に対するあれこれを振り返ってみようと思った。私は働き始めて5年と数ヶ月が経ったんだな。

 私のような平凡な人間にも色々な人生の出来事があり、もうなんでもいいからお金を手に入れないと選り好みできる余裕はもう私にはないんだ、なんでもいいからブラック企業でもいいと本当に藁をも掴む思いでハロワでまともそうな会社に応募しまくって運良く引っかかり曇り空ながら正社員になったのが、私の労働者としての始まり。

 労働や労働者に対する苦手意識があり、自分は労働は出来ないだろう企業に務めるなんて無理だろうと思っていたが、なってみると意外と働けている自分がいた。
 この意外と働く労働者になれている事実には当初はすごく違和感を覚えた。働いて社会人になっている自分に対してとても違和感があったけど、別人の自分として労働者の自分をみていれば、そこで別の私として分けて考えればどうしようもない違和感を覚えつつも、いつの間にか自他共に認めるビジネスパーソンになっていた。自分が壊れたり分裂することなく。
 Twitterでもビジネスパーソンとして振る舞いだし、人からは典型的な東京の休日を満喫する外資系企業に務める独身貴族っぽいと言われたりするようになった。そういう風に振る舞わないと自分を保てなかったのはあったと思う、いまでも。
 カフェのバリスタバリスタのイメージになろうとしてバリスタらしく振る舞うように、私はビジネスパーソンという自分に違和感を抱きながら、働くために自己イメージを切り離し、あらたな私を産むためビジネスパーソンっぽくなろうとしてビジネスパーソンっぽく見られるためビジネスパーソンのように振る舞っている節がある。
 そういったことに違和感を、サイズの合わない服を着ているときの着心地の悪さを感じつつも、労働という場には居心地の悪さを感じつつも、ビジネスパーソンとして振る舞える自分になっていた。

 私はビジネスパーソンで余暇を人生を楽しんでいるんだよ!って他人として自分に見せつけることはとても大切な儀式だ。
ホラ、お前の人生は間違っていない、今お前は欲しかった生活を手に入れられている。寿司も珈琲豆も茶葉も服もティーカップも思うがままだ。もっともっと年収を上げて欲しかった自分の家も手に入るぞって。

 労働は徹頭徹尾一から十までお金というメディアを手に入れるための手段で、それ以外のなにものでもなくって、お金があれば今の時代の東京だと大体欲しいものことは高いレベルで満足感を得られるくらいは手に入れられる。私はただお金のためだけに働くしそれ以外に労働に何かを求めないし求めたくもない。
 働く意味は生きていくための、チープだけどこのクソッタレで退屈なくせに意外と平坦でもなかった人生を生き抜き幸せを感じるための手段としての金をてにいれることだと割り切れているのだと我ながら思う。生きていくにはお金がいる。お金のない無職は辛い自由がない世間の目が冷たい父は痩せこけ母が泣く。どんなに綺麗事や御高説垂れてもお金がいる。お金がいるんだ。お金じゃなくても土地とか生産手段がいる。生きていくには意味とか目的の前に、どーしたって手段が必要で、それが現代では労働することお金を手に入れることなんだ。労働は手段だし、お金も手段だ。労働にそれ以上の意味はないし、お金も労働も目的じゃない。
 お金を得るための手段としてビジネスパーソンになりきるのは、私としてはそこまで嫌じゃなく納得出来ているのだと思う。(御高説垂れてお金がもらえる人達はいいなーと思う。俺もあれになりたかった)

でも今の私はあんなに大好きだった哲学や社会学の本を読めない。
母に、働き始め東京に暮らし始め海外旅行に行ったり登山したりする私を見て、「お前の本当の人生が始まったんだね」と涙ながらに喜ばれながら言われたのを今でも忘れられない。

喫茶店の話@珈琲屋「うず」と珈琲店「長月」

この2つの喫茶店を紹介できることに私は喜びを感じるとともに、
私などがこの喫茶店を紹介していいものだろうかと萎縮してしまう気持ちもありますが、
しかし心からの喜びと喝采とともに私はあなたへこの2店を自信と歓喜をもって紹介したい。

こういう紹介の仕方はこの二店に対して失礼にあたるかもしれないが
今回紹介する珈琲屋「うず」と珈琲店「長月」は一種の親戚関係にある。
彼らの親、もしくは偉大なる祖父は青山にかつてあった大坊珈琲店である。

手回しロースターによる珈琲豆の自家焙煎
深煎りの豆
その豆の味を引き出すためのぽたぽたと一滴ずつお湯を落としていれるネルドリップ

ひとつの完成されたスタイルを日本の喫茶店に刻んだ喫茶店である。

その大坊珈琲店で珈琲をぽたぽたと入れていた店員さん(古屋さん)が
マスターとして営む喫茶店、それが今回紹介する珈琲屋「うず」です。
私なんかは大坊珈琲の正統な後継店だと勝手に思っています。
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場所は下北沢の奥の方
理髪店のくるくるが目印で店内はおちついたL字カウンターとテーブルが数脚
注文のスタイルは大まかに珈琲とアイスコーヒーとミルクコーヒーがあり、
あとは「好みや気分」を伝えれば
物腰の柔らかいマスター「んーーー」っと悩み珈琲豆缶とにらめっこし
要望に沿った豆やブレンドで珈琲をいれてくれます。
なんて楽しんでしょう!私が無茶ぶりした要望に対してマスターがなんて返してくれるのか
どんな味の珈琲を出してくれるのかといったわくわくとした期待がうまれ
珈琲を飲んだ際の「こう解釈されたのか!」という理解や驚き楽しみができます。
さらに次来たときはまた別のあたらしいブレンドを楽しめるかもしれない
珈琲を一杯いれてもらうだけなんですが
こんな一本の極上の短編小説のような濃密なコミュニケーションをマスターと交わせる。
そんな新しい価値をもー濃厚で最高に美味しい珈琲にくわえて更にー楽しめる喫茶店、それが珈琲屋「うず」です。
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美味しい珈琲が飲みたい、一つの完成された珈琲がのみたい、
今なお引き継がれる日本のひとつの喫茶店スタイルを体験したい
色々と大層なことを述べてしまいましたが
本当に美味しい珈琲がそこにはありますので、是非一度、味わってみてください

珈琲屋うず
coffee-uzu.shopinfo.jp


そして珈琲屋うず開店前に、古屋さんが珈琲をいれられていた
恵比寿Coffee Tramで店員をされていた方があらたに高円寺に喫茶店を開店されました。

それ珈琲店「長月」です。
まだ11月の15日くらいにオープンされたばかりですが、珈琲の味は本物でした。
ブレンドがとても美味しくてTramで古屋さんのもとで修行されたのでしょう、
大坊の血を引く珈琲を味わえるお店がまた一軒増えたことは本当に
珈琲が好きな我々のような人間にとってはかけがえのない喜びです。
こちらへも足を運び若い方がいれる古いスタイルの珈琲に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
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珈琲店「長月」
twitter.com