インターネットでのアイデンティティをまごつかせて

第二の思春期を終えたオジサンが、何故私は働くのか私の生きている意味はなんなのかについて思春期のように省察するブログです。

まどか☆マギカ映画の感想

周りで評判でみんな感想とか書いているので私も久しぶりに書いてみることにした
ネタバレとかいろいろ気にせず書いてるので注意です

結論から言うと真っ直ぐなハッピーエンドだった

ネット界隈ではなんかすごくショックというか悲劇というか鬱展開とかそういう雰囲気だったので、まあそんな感じなんだろうなーっと斜に構えて見に行ったのだけど

ハッピーエンドじゃないか!!

って驚いた。
なぜ私がハッピーエンドって思うのか。

それは女神と悪魔の2つの愛の上に成り立っているが故に、女神と悪魔が共存できて、忘却と幸せという儚いバランスの上に、予定調和的に終わりと繰り返しが定期的に現れてはまた回り出すであろう世界ってのは結構理想的な世界じゃね。って思ったからなんだ。

ほむらが愛故に悪魔になることは、そんなに悪いことじゃないと思うのよ
悪魔=悪ってのはナンセンスというか短絡的だし
女神=善ってのもまた必ずしも成り立たないと思う。

実際今回の映画ではまどかはとてもカワイイけど同時に不気味さがなかったか。
私は結構彼女の笑顔とかが不気味だった怖かったよ。

まどか☆マギカ自体演出が凝っている割には、わかりやすいストーリの作品だけど
今回の映画はすごく真っ直ぐなストーリーだったし、良くも悪くも捻りのない分かりやすいお話だったって感想だ。
最初の頃は「あぁーなるほどビューティフル・ドリーマーね」って思っていたのだけど
そこは違って、夢や希望の話ではなく愛の話になっていた。

互いに一方通行な愛が衝突しないですれ違ってしまったが故の不幸な愛の悲劇とも、もちろん捉えられるんだけどね。
だけど、辛くても悲しくても叶わない愛は叶わないのだし―まどかに愛を受け入れて貰えそうにないのはかわいそうだけどさ
でも、一方でほむらは自分の愛を成就させるために一人で勝手に戦ってそれなりに願いと愛を成就させているし、これからも愛を貫くために戦うんだろうってのは普通のことなので、彼女は悲劇のヒロインじゃないよって思うのよ。
たとえいつか崩れて、受け入れられなくても我が愛を貫くってのは、つまり戦い続けるってわけで、戦い続けられる状況までもっていけた暁美ほむらはハッピーエンドを取り敢えずは迎えられたんだな―っと、やるなーって


最後のあたりでリボンをまどかに返してしまう彼女はいじらしいよね


あと私は、TVのまどかという一人の少女の犠牲の上に世界は少し救われたって終わりは最低だなって思ってたのだけど
その声を暁美ほむらが代弁してくれた気がしてスッキリした。
まどかーーテメーの犠牲の上に成り立つ幸せなんて間違っているんだよーってまどか神に一撃ぶちかました彼女の愛を私は尊いと思うよ。