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映画「かぐや姫の物語」感想

面白くなかった!!!でも本当にいい作品だった!
というよりアニメじゃなかった!
少なくともアニオタ向けの作品じゃない。
タイトルに偽りなく、かぐや姫の物語であった。

この作品は、ヒロインのかぐや姫をどこにでもいるひとりの女の子として描いた作品であった。

ネタバレ盛り沢山です

アニメじゃない、これは竹取物語なんだよ!って
日本のいわゆるアニメになれた私たちをバッサリと袈裟斬りしてくれる作品であった
私たちは例えばアニメ、とくに古典の原作だと「これだけ有名で皆に知られた作品をどう調理してくれるんだろう」
という勝手な妄想がある、かぐや姫にだけではなくヒロインという存在と役割に過度な勝手な期待をかけることがある。
しかしこの作品はそんな我々の勝手な期待、物語やヒロイン像の投影を「そんなんしらねーよ、まどマギとか深夜アニメみてクソしてねろ!」とぶった切ってくれる作品であった。
その点では観てよかったと思わせる作品だし、面白いと思う
日本のアニメは主人公やヒロインに過度な期待や役割を追わせ過ぎているとは常々思っていた私にとって、かぐや姫というヒロインは良くも悪くも等身大であった。そこが昨今のアニメに慣れてしまった私たちには所謂つまらなく映ったかもしれない。


作品としての出来はすごくいいし声優陣も本当にうまかった。音楽があってないなーとは思ったけど、不快はまあ妥協できるくらいだ。
しかし、しかしだ。捨丸兄ちゃんの出し方は面白くなかったと言わざるをえない!覇王翔吼拳を使わざるを得ないくらいイラっときた。
かぐや姫の大筋としては、身近な初恋にも似た思い出とともにある捨丸兄ちゃんを忘れられない都会に登ったお姫様が田舎とお兄ちゃんを忘れられなくて苦しむというシンプルなストーリ―だ。本当にかぐや姫は幼い少女として、誰とも結婚したくなく田舎に帰りたい女の子として描かれているし、物語中ではイケメン石作皇子の青臭い殺し文句にころりとヤラれてしまった落ちる寸前であった。都が嫌で自分をわかってくれる人がいない中で、男どもが愛想を尽かしてはやく田舎に帰れるよう無理難題をふりかけ虚勢を張る女の子であった。
私はかぐや姫ではなく竹の子に戻りたかったという彼女の思いは一貫している。彼女はそれ以上の何か特別な存在ではなく、月から来た不思議な絶世の美少女であるにも関わらず、本当にあどけない普通の少女として描かれていた。そう描ける、まっすぐ描けるのは流石としかいいようがないだろう。
 ただただ良くも悪くも、素朴な女の子の悩みを描いた作品だったなあ

悟りは幸せなんじゃない、土虫獣に人と交わる、この煩悩とよばれる執着や愛こそが美しいんだ!!ブッダのクソ野郎ファック!と最後にキメてみせたかぐや姫カッコ良かったです。
あとまあ色々仏教とか生命賛歌とかを交えていろいろこじつけて語ることもできるだろうけど私の素朴な感想としては以上ですね。
あっ、女性受けはいいと思います

追記
そうか!
かぐや姫の物語のかぐや姫は
宮崎アニメに出てくるヒロイン像の否定だったんだよ!!!!
少女に色々なものを仮託する宮﨑駿への返答なんだよ!!!
(; ・`д・´) ナ、ナンダッテ━━━━━━!! (`・д´・ (`・д´・ ;)