インターネットでのアイデンティティをまごつかせて

第二の思春期を終えたオジサンが自分の好きな珈琲や読んだ本に食べたものについて思い出として書き残そうと思います

喫茶店の話@珈琲屋「うず」と珈琲店「長月」

この2つの喫茶店を紹介できることに私は喜びを感じるとともに、
私などがこの喫茶店を紹介していいものだろうかと萎縮してしまう気持ちもありますが、
しかし心からの喜びと喝采とともに私はあなたへこの2店を自信と歓喜をもって紹介したい。

こういう紹介の仕方はこの二店に対して失礼にあたるかもしれないが
今回紹介する珈琲屋「うず」と珈琲店「長月」は一種の親戚関係にある。
彼らの親、もしくは偉大なる祖父は青山にかつてあった大坊珈琲店である。

手回しロースターによる珈琲豆の自家焙煎
深煎りの豆
その豆の味を引き出すためのぽたぽたと一滴ずつお湯を落としていれるネルドリップ

ひとつの完成されたスタイルを日本の喫茶店に刻んだ喫茶店である。

その大坊珈琲店で珈琲をぽたぽたと入れていた店員さん(古屋さん)が
マスターとして営む喫茶店、それが今回紹介する珈琲屋「うず」です。
私なんかは大坊珈琲の正統な後継店だと勝手に思っています。
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場所は下北沢の奥の方
理髪店のくるくるが目印で店内はおちついたL字カウンターとテーブルが数脚
注文のスタイルは大まかに珈琲とアイスコーヒーとミルクコーヒーがあり、
あとは「好みや気分」を伝えれば
物腰の柔らかいマスター「んーーー」っと悩み珈琲豆缶とにらめっこし
要望に沿った豆やブレンドで珈琲をいれてくれます。
なんて楽しんでしょう!私が無茶ぶりした要望に対してマスターがなんて返してくれるのか
どんな味の珈琲を出してくれるのかといったわくわくとした期待がうまれ
珈琲を飲んだ際の「こう解釈されたのか!」という理解や驚き楽しみができます。
さらに次来たときはまた別のあたらしいブレンドを楽しめるかもしれない
珈琲を一杯いれてもらうだけなんですが
こんな一本の極上の短編小説のような濃密なコミュニケーションをマスターと交わせる。
そんな新しい価値をもー濃厚で最高に美味しい珈琲にくわえて更にー楽しめる喫茶店、それが珈琲屋「うず」です。
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美味しい珈琲が飲みたい、一つの完成された珈琲がのみたい、
今なお引き継がれる日本のひとつの喫茶店スタイルを体験したい
色々と大層なことを述べてしまいましたが
本当に美味しい珈琲がそこにはありますので、是非一度、味わってみてください

珈琲屋うず
coffee-uzu.shopinfo.jp


そして珈琲屋うず開店前に、古屋さんが珈琲をいれられていた
恵比寿Coffee Tramで店員をされていた方があらたに高円寺に喫茶店を開店されました。

それ珈琲店「長月」です。
まだ11月の15日くらいにオープンされたばかりですが、珈琲の味は本物でした。
ブレンドがとても美味しくてTramで古屋さんのもとで修行されたのでしょう、
大坊の血を引く珈琲を味わえるお店がまた一軒増えたことは本当に
珈琲が好きな我々のような人間にとってはかけがえのない喜びです。
こちらへも足を運び若い方がいれる古いスタイルの珈琲に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
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珈琲店「長月」
twitter.com