インターネットでのアイデンティティをまごつかせて

第二の思春期を終えたオジサンが、何故私は働くのか私の生きている意味はなんなのかについて思春期のように省察するブログです。

初めてのブレンドコーヒーが完成した記録

コーヒーのブレンドを自分自身で作り始めて、あれやこれやと試行錯誤してみて
ようやくというか、えっ、もう完成って言っていいの?という己の声もありますが、
ひとまず試作1号ブレンドが完成したので自分自身に対して記録を残しておきます。

1号ブレンドのテーマは、美味しい酸味とジューシーさ、軽さ、親しみやすさ、分かりやすい個性です。
使っている豆は、アラビカ種のシングルオリジンですが、ブレンドに使うので個性的なスペシャルな高価格帯の豆ではなく
すぐ手に取れる一般的な産地の一般的な豆を用いて美味しいブレンドを創造する!
一般的な豆で美味しいキラリと光るコーヒーを生み出したくて
初めてチャレンジした結果です。私の初産です。

なにをもって完成と言えるのか。これは資料でも論文でも難しいところですが、
コーヒー豆のブレンド焙煎という点では以下の点をもって完成としました。
※もちろん、ここから微調整・修正をしていくのですが、本体は大本は出来上がったと思います。

  • 私的に美味しいと思える。使う豆、配合の割合、焙煎時間が固まった。
  • ここだという味のポイントを目指して焙煎して、まさにその通りのポイントで焼き上げることができた

※イメージと実際の出来上がったものが同じところ・近いところに着地できた  

  • 焙煎直後でも1週間後でも、嫌なえぐ味・酸味が出ていない

※本当は数ヶ月後の味も試したいのですが、まだそこまでのストレステストは出来ていないのが正直なところですが、3週間後の味を確かめダメになっていなかったので合格かと。

  • 豆を別々に焙煎し後にブレンドしたものと、予めブレンドしてから焙煎したどちらでも安定して美味しいコーヒーになったこと
  • ご飯などを作りながら、お湯の温度や注ぎ方がかなり雑に、てきとーにペーパーでいれてもちゃんと美味しいと思えるコーヒーが出来上がること

※このポイントは一般のコーヒー豆にとって、とっても大切なことだと思います。

  • 冷たい牛乳をドバっといれても美味しいコーヒーになっていた。

※ミルクをいれても美味しいコーヒーというのもブレンドを作る上では重要なポイントでしょう。

  • 冷めても美味しい。

※冷めてひどい酸味のするコーヒーが私的には大変苦手なので、ここも気をつかうポイントです

このあたりのポイントは、私的な判断に依ってしまうのですがクリアしているので完成と自分を納得させられるかなと、
人からお金を頂いて分けることになっても自信を持って美味しい飲みやすいブレンドですよと胸を張って提供できるので完成したかなと思います。
初めてのオリジナルの味を作れたかなと喜んでます。

ブレンドについて

ブレンドを何故作ろうと思ったのか、
それはコーヒーをより理解したいと思ったからです。

ブレンドコーヒーというのは色々な産地のコーヒー豆をいくつも混ぜて、文字通りブレンドして出来上がるものです。
コーヒー屋さんがブレンドを作る理由としてはいくらかあると思いますが、ぱっと考えられるのは以下でしょうか。

  • シングルでは出せない味を作り出す。錬成する。
  • グレードの低い、質が安定しない豆をブレンドすることによって、安定した丸みのある味を作り出す。
  • 先述の内容とも被るところはあるのですが、言い方を悪くすれば嵩増しをして利益率をあげる。
  • お店の顔、看板を作る。特に何も考えずコーヒーを注文される方に、家はこういうコーヒーだよと自己紹介する

ブレンドコーヒーの特徴として、良くも悪くもといってもいいでしょう、尖った個性が丸くなります。特徴が丸くなる。
ということは、味が悪いところも丸くなって目立たなくなる傾向、利点があると思います。

一方でブレンドを作るには、コーヒー豆の特徴を理解する必要があります。
ブレンドは足し算でもあり、引き算でもあります。欲しい味を付け足したり、尖りすぎる部分を丸めたりする効果を狙えます。
それゆえに、この豆のこの焙煎度合いの個性はこれなんだけど、それだとあれが足らないんだよなーとか、ここが余計なんだよなーという部分を
ブレンドによって足したり、補ったり時にやわらかくすることもできます。
なので私はブレンドコーヒーを作ってみようと、ブレンドを作ることによって、もっとコーヒーを理解したくブレンド作りに取り組みはじめました。

コーヒーの特徴、それはいわゆる産地や品種の特性といえるでしょうか。コーヒー豆の産地特性を理解して、
その理解の上ではなくては、おいしいブレンドを配合することは難しいのかなと思います。
そう、ブレンドを作るにはコーヒー豆の産地特性を理解する必要があります。
そして、その特性が焙煎度合いによってどう変わるのかを、自分で理解しておく必要があります。
もちろん、こういう味を作りたい!というイメージを持つことも大切ですね。

ブラジルが持つ酸味、ナッツのような甘さ
エチオピアの華やかさ、あの香り
コロンビアのジューシーでどっぷりとした味
インドネシアの濃厚な甘さ、深い苦味
ガテマラの独特のジューシーな酸味と芳醇な香り
インドモンスーンのあのしょっぱさとか

まー産地や地域に精製方法によって色々な味があるのですが、
そこの違いを自分の舌で感じて理解して把握して、
その上で、これとこれを配合したら、こんな味になって美味しいんじゃないか?と想像して
そして焙煎してみるのですね。
そこが、パズルのように混ぜてみて、それで新しい味を作るというのがブレンドを作る楽しさ
ブレンドコーヒーの魅力なのかなと思います。

コーヒーの達人になると、色々なコーヒーを混ぜブレンドして高級なイエメン豆の味を出せる人もいるようです。
ほんとか?と思うのですが、珈琲屋さんによってはシングルよりもブレンドの方の価値を味を上に高く持ってくるお店もあるくらいです。

私は完全に趣味でコーヒー豆を焙煎していれ、まだまだ色々な豆を自分で焙煎するに至ってはいないのですが
それでもブレンドコーヒーを作るという目標を持って焙煎し始めてからは、またひとつコーヒーの魅力に気付けたかな理解も深まったかな?と
楽しめています。

色々とながなが書きすぎました。
それでは、みなさまもよいコーヒーライフを!!