人生で初めて表紙デザインから組版し印刷所様にて製本までした本を作り配布までしました。あまりにも労働がで働きたくなくて、疲れて私生活で有意義なことを見つけられなかったワイフに「なら日記本でもつくってみたら」と勧められる形での出店でした。今回はそこで得た気づきと、どうやって本を作成したのかについてのメモを残しておきたいと思います。
と書いたけど、なんだろう骨抜きな感じになってしまった。自分でも気づかないようにしているなにか隠しているものがあるんだろう。
- よかったこと
本という、ひとつの形にまとめるために、レシピという形にして再現性があるようにまとめたこと。
家庭で料理をする場合、私はおおよそ目分量で作る。味の再現性は何度も作っているため感覚が養われているのでストライクゾーンを外すことはない。
ただ自分以外の人が作れることを想定したレシピを作るということは、目分量で作るわけにはいかない。そのためカレーでもニラ玉であっても、きちんと塩やスパイスの量を計って作った。これがよかった。特にカレーのスパイス調合では気分と雰囲気でスパイスを調合した大雑把な自分を戒め、スパイスの配分を考えバランスのいい、毎日食べても強すぎないスパイスカレーを意識的に作ることによって、さらにスパイスカレーに対する理解度・解像度が深まった。これは思ってみなかった副次的効果だった。
本という一つの形にまとめ、他の人が再現できるように調整することで、自分自身の料理スキルUPに繋がった。
AIを活用できたのもよかった。
そもそもAIを活用する予定はなかったのだけど、どうせ1から本を作成するのなら新しいツールに慣れ親しもうとGeminiやLeonardo.Aiを用いて文章の添削であったり、表紙や挿絵を作成した。特に画像生成は楽しくて、自分の中にあるイメージをイメージ通りに出力させるのは困難で、また自分自身がとても曖昧で大雑把なイメージしかもっていないことをAIとの対話にて痛感させられた。またAI出力は反対に自分が思ってもいなかったイメージを出力してくるので、この偶然性というか事故にちかい新しい出会い・出力を楽しむものなんだろうなと勝手に納得した。ちなみに私の表紙は以下のようなプロンプトにてLeonardo.Aiにて出力した。
This is a book cover design.
Title: "愛するワイフに食べさせなきゃ!"
Style: Russian Avant-garde, Pop Art, Surrealism
Mood: Love, wonder, harmony, doting husband, and a touch of the absurd.
Visual elements:A man and a woman, possibly exaggerated or stylized.
A dynamic pose suggesting the man is excitedly urging the woman to eat.
A table set with an extravagant or unusual meal.
A vibrant, colorful background with geometric shapes or patterns.
Incorporate surreal elements, such as floating objects or distorted perspectives.
Consider using a bold, handwritten font for the title. Example artists: Kazimir Malevich, Salvador Dalí, Roy Lichtenstein.
あとCanvaって本当に便利ね!!!
- 反省点
いろいろあるけど愚痴になるので割愛させて下さい
本を作って買って読んでもらうというのは照れくさい、胃が痒くなるくらいに照れくさいんだって、この歳になって分かった。
ただもし仮に私が作ったレシピで料理を作ってくれて美味しいと思ってくれたら、それは大変嬉しいことだなと素直な気持ちに出会えた。
やっぱり私は、美味しいものを食べたり、私が作ったものを美味しいと食べてくれたりすると嬉しいのだ。そこに今回、私が作ったレシピを使って作った料理が美味しいと思ってもらえたら嬉しいという感覚が増えた。自分の喜びがちょっと広がった気がする。など肯定的で有意義な何かがあったとしておきましょう。
そんな私が作成したレシピ本ですが、まだ少々在庫がありますのでもしご興味がございましたら手に取って作ってみていただけたら幸いです
zuttovacation.booth.pm